「仲良し像」の物語

長浜市国友町、国友鉄砲で有名なところです。写真は日吉神社前に建つ「仲良し像」です。　🌼「仲良し像物語」作:あみ　　国友の里の隣どうしの家に奇遇にも同じ日に女の子が生まれました。名前は、国子と友子と名付けられました。両家はこの不思議な誕生を日吉神社の神様のおかげによるものと喜びあいました。両親の慈愛のもと二人の赤ん坊はすくすく育っていきました。二人は姿、顔もよく似ていて双子に間違えられることもよくありました。春は二人で庭の花を摘み、夏は木陰でおままごと・・・。二人はまるでくっついたように離れないのです。ところが３歳になったとき、思わぬ出来事がおこりました。それは二人の近所に同じ３歳の男の子が引っ越してきて、男の子の取り合いが始まったのです。今までとても仲良しだった二人は急によそよそしくなり口を利かなくなってしまったのです。それぞれの親は心配でたまりません。親たちは日吉神社の神様におすがりしたところ、「心配は無用」とのお告げがありました。なんと男の子が半年後、家の都合で引越して行ってしまったのです。それを機に二人の女の子は以前にまして仲良くなったということです。