雨の日の中山道「醒井宿」の風景

中山道61番目の宿場町「醒井宿」の地蔵川の居醒の清水は、中山道に沿って流れています。醒ヶ井には「居醒の清水」「十王水」「西行水」「天神水」「いぼとり水」「鍾乳水」「役の行者の斧割り水」七つの湧き水があり、「平成の名水百選」全国第1位、まさに水の宿場「醒ヶ井」です。咲きかけの梅花藻(ばいかも)の白い小さな花が水中を揺らめいています。見ごろは7月下旬から8月下旬。「醒井餅」は、江戸時代、全国的に名を馳せた名産品、彦根藩の贈答品リストにも「醒井餅」が、朝鮮通信使の対馬藩宗家家老への献立にも「醒井餅」が、また狂言「業平餅」にも登場。江戸時代、名を馳せた「醒井餅」ですが、宿場町の衰退とともに途絶えてしまいました。近年、丁子屋製菓で復刻され販売されています。醤油を塗って焼かれたかきもち、香ばしくて良い香りです。