雪の庭と安珍清姫伝説の鐘があるお寺 妙満寺

京都岩倉にある妙満寺。比叡山を借景とした「雪の庭」は、清水寺成就院の「月の庭」、北野成就院の「花の庭」とともに雪月花三名園と呼ばれます。本堂にいくと、何でこんなところに⁉ 紀州道成寺の「安珍清姫」の鐘が・・・。清姫のたたりがあると恐れられ和歌山の山中に捨てられた鐘を、秀吉の根来攻めのときに大将の仙石権兵衛が掘り起こし、京都に持ち帰り、妙満寺貫首の供養で怨念が解かれ、美しい鳴音がよみがえったそうです。釣鐘の横には数々の歌舞伎役者から奉納されたものが置かれています。歌舞伎舞踊の演目『娘道成寺』を演じる役者が舞の成功と、天井に吊り下げた鐘が役者の上から落ちてきたときに上手く鐘の中に入れるように、鐘入のシーンの成功祈願にこられたのでしょうね。