東京日生劇場で上演されている「天保十二年のシェイクスピア」を観ました。シェイクスピアの「リア王」「マクベス」「オセロー」「ハムレット」「ロミオとジュリエット」など戯曲全37作品を横糸に、江戸末期の人気講談「天保水滸伝」を縦糸に織り込んだ井上ひさしの大作戯曲で上演時間は4時間。舞台は、江戸時代の天保年間、下総国の旅籠街の清滝村。旅籠を仕切る十兵衛の後を、腹黒い娘二人が旅籠を継ぐことになり、心優しい三女・お光が家を出て行くところから話は始まります。月日は流れ天保12年。二人の娘が骨肉の争いを広げる中、高橋一生扮する佐渡の三世次が登場します。三世次は、顔に大きなやけどの痕があり醜い顔と身体。悪知恵に長けており、歪んだ心をもつ無宿の渡世人です。そんな彼が言葉巧みに人を操り、清滝村を手に入れる野望を抱くようになり、とうとう代官の座を手に入れますが・・・。東京での上演は2月29日までです。
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