源氏物語起筆の地石山寺にある「源氏の間」

2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公は平安時代の女流作家・紫式部です。紫式部の代表的な作品「源氏物語」は式部が石山寺に参籠したときに『源氏物語』の構想を練ったといわれています。本堂の「源氏の間」と名付けられた書院造りの部屋があり、部屋の中には等身大❓の紫式部が文筆を持って物語のストーリーを思案しています。成安造形大学付属近江学研究所の加藤先生によると、石山寺では毎年9月に秋月祭が行われ、この期間、式部を供養する法要が本堂で行われている。式部が源氏物語というフィクションの物語を執筆したことから仏教でいう妄語戒に触れる行為をしたので地獄に落ちたというのです。この話がもとになり、中世には「源氏供養」という、物語を執筆した式部と物語を購読した人々を供養する法要が各地で行われたそうです。石山寺では大河ドラマ館の準備が着々と進められています。