今年、NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部とゆかりの深い滋賀にはあちこちに式部の和歌が残っています。琵琶湖沿いを走るさざなみ街道沿い野洲のあやめ浜ちかくに紫式部の歌碑があります。「おいつ島 しまもる神や いさむらん 浪もさわがぬ わらわべの浦」。この歌は、式部が父の藤原為時が越前守となったとき同行し、越前国から帰京するときにここで沖島を望んで詠んだといわれる和歌と言われています。この歌の意味、わらべの浦の波が静かなのは、沖島が舟人たちの渡航の安全祈願の神が宿る島ということで、沖島の神様が諫めているからでしょうという感じなのでしょうか? 歌碑の裏には「沖ノ島は、古くから人の心をとらえていた島で、歌に詠まれたり。文学の中にその名をととめている。この歌は紫式部が、沖ノ島の対岸であるあやめ新田童子が浦のこの地から、遠く沖の島を望んで詠んだものだと言われている。」と記されています。
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