紫式部と小野篁の墓所

京都紫野に紫式部と小野篁のお墓が並んであります。場所は大徳寺の近く、堀川北大路の交差点を少し南に行った西側のビルの奥にあります。目印は堀川通りの向かい辺りにある淡交社のビルで、歩いて探さないとちょっとわかりにくい場所にあります。紫式部は、NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公で、「源氏物語」を書いた女流作家。小野篁は、平安時代の貴族です。昼は役所に勤め、夜は閻魔庁で閻魔様の裁きのお手伝いをしていたという奇怪な伝説がある人物です。何故、二人のお墓が隣通しに？　フィックションの物語「源氏物語」を執筆した式部は仏教の教えの一つ、虚構に触れ地獄に落ちます。その式部を地獄から救ってくれるようにと式部のファンが、篁のお墓を隣に安置したという話が残っています。