大洞弁財天巳成金大祭

楼門からは彦根城天守が正面に見えます

9月8日午前10時から佐和山山麓にある大洞弁財天(長寿院)で、天巳成金大祭で柴燈大護摩法要厳修が行われました。大洞弁財天は彦根藩4代藩主井伊直興が日光東照宮を修造したときの大工を使って建立したお寺です。弁財天堂の建立にあたっては彦根藩領の武士から百姓にいたるまで全領民に寄進を呼び掛け、25万9526人から一人1文、合計270貫338文の寄進を受けました。寄進者全員の名前は「大洞弁財天祠堂金寄進帳」(国の重要文化財)に列記されています。今日、行われた護摩法要は一文寄進の故事にならい奉納護摩木により焚かれる火の一大祈祷会です。