井の国歴史懇話会現地研修 西尾城

本丸丑寅櫓

鍮石門

二の丸丑寅櫓

旧近衛邸

井の国歴史懇話会現地研修の最後は「西尾城」です。彦根藩井伊家分家(兵部少輔家)初代・直政の嫡男・直継は家康から3万石を与えられ上野国安中藩の初代藩主になりますが、その息子の直好のときに転封になったのが三河国西尾藩でした。西尾城は足利義氏が築城した西条城が始まりと伝えられ、足利氏は吉良氏と改めこの地を治めました。関ヶ原合戦後は、本田康俊が西尾二万石の藩主に入り、その後、松平氏、本多氏、太田氏、井伊直好、増山氏、土井氏、三浦氏が治めました。1638年に西尾城大改修が計画され、堀と土塁が城下町を囲む「総構え」と体裁を企画します。藩主となった直好はその工事を受け継ぎ明和3年(1657)に完成させました。旧近衛邸は、江戸時代後期、島津斉彬のお姫様が近衛忠房に嫁いだご縁で、島津家によって建てられましたものです。